澤田空海理 – 已己巳己 歌詞 (Lyrics)

歌詞

結び方ひとつ、解き方ひとつ、
愛し方ひとつが同じだったなら。

同じだったから。

お喋りは得意。頼るのは苦手。
話し合いは減り、小競り合いが増えた。
はじまりは、いつも心から。

放したての手に残んの温度。
話したての話題を再度。
下ろしたての服を長く着ていくように、
僕らは沈着した。

ほんの些細な、無視したささくれが
死に至るほど痛い。

痛い。

感覚が似ていて、甘え方が不自然で、
それに同時に気づくのがあまりに自然で、
はじまりは、いつも口から。

心なんて在りもしないものを
無垢に信じる心は在るのに。
あなたに出会いさえしなければ
こんな惨めな化け物にならずに済んだのに。

なんでこうなったかを
考える時間だけ文字通り、死ぬほどあってさ。
ありがとうね。愛してくれて。
どんな形でも、それだけは伝わっている。

さよならは、心から。

耳に届くものだけが本音じゃない。
耳を傾けるだけじゃ不釣り合い。
あなたとは、こころで話したい。
僕は、そうしたいよ。

結び方ひとつ、解き方ひとつ、
愛し方ひとつが同じだった。
話し済みの話題を何度も、何度も、
脳のしわに刻む。

口にしなくても思った時点で、とか
そんなわけはないでしょう。
言わない聡さを、宿る優しさを
あなたから学ぶ。
あなたが必要でした。

じゃあ、そう言ったら?

そのための心だ。心なんだろう。
そのための口だ。口なんだろう。


音楽情報

曲名
已己巳己
歌手
澤田空海理 (Sori Sawada)
発売日
2024/02/14
作詞
澤田空海理
作曲
澤田空海理
編曲
澤田空海理